天然成分だけでカプセルをつくるには、手間も費用もかかります。しかし、そこに企業の消費者に対する真摯な姿勢が現れるのです。錠剤にしても同じことがいえます。錠剤を固めるには凝固剤、また表面を滑らかにするためには滑沢剤などを使いますが、胃内部での溶け方を考えずこれらを大量に使えば、やはり消化吸収に差が出てしまいます。メーカーによっては何種類も混ぜて使用する場合もあり、その分、主原料の分量が減らされるわけですから、ここでも企業側の姿勢を問いたいところです。合成添加物を加えずに天然成分を固めるにはどうすればいいか?試行錯誤を繰り返してでき上がる形状と色、それが、本来の製品の姿であるはずです。「天然成分」と謳っているなら、そこまでこだわりを見せてほしいものです。化粧品などでもよくある話ですが、「天然成分配合」などと声高に喧伝していて、実は、肌に危険な合成成分の中のほんの一部に天然成分を使っているだけで、あとはぜんぶ合成化学物質などということもあるのです。以前、ビタミンEをつかって、天然のカプセルと合成のカプセルを、胃液と同じ状況下で溶かすという実験を行いました。天然カプセルの消化時間はわずか42秒、それに対して合成カプセルのほうは、完全に溶けるまでに14分以上を要しました。この結果だけを見ても、合成のカプセルが、吸収の際、いかに胃に負担をかけるのかがわかるというものです。消費者の健康より利益を最優先させ、手間を惜しんで粗悪で危険な製品を大量に送り出す、そんなメーカーがなんと多いことか。カプセルの形態を用心深く見つめるだけでも、それに気づくことができるのです。