派遣労働は、非常用雇用労働に属する。2005年度の厚生労働省統計によると、同年度中の派遣労働者数は約255万人であり、前年度比で12・4%増えた。過去11年間の派遣労働者数の推移をみてみると、期間の定めのない雇用契約を交わして派遣する特定労働者派遣事業は苦戦し、スタッフ登録型の一般労働者派遣事業は概ね順調に伸びている。両者の合計でみてみると、特定労働者派遣事業のマイナスを、一般労働者派遣事業のプラスで補っていることになる。その結果、過去‥‥11年間で派遣労働者数は約4・2倍に拡大している。派遣先件数も大きく伸びている。05年度は65万9531件で、対前年度比32・5%増。過去3年間で、3・6倍になった。この急激な増加の最大の理由は、この間の派遣先企業がバブル崩壊後の不況下でリストラを行ない、その代替要員の確保策として派遣を使ってきたことにある。不況を経験した企業は人件費の見心しを行ない、期間の定めのない非常用雇用労働者を使い、いつでも契約を解除できる態勢にしておきたいと考えたのである。派遣先の派遣活用はこのように進展してきたといってよい。これからますます派遣会社の需要は高まっていくであろう。