博多まで四千八百円。この値段に吸い寄せられてしまう客には若い人が多かった。スーツにコートを着込んだ学生風の若者は、就職活動のために大阪に来だのかもしれなかった。季節は十月の終わりで、吹く風はすでに冷たさを増していた。一時間近く待つただろうか。やってきたバスのボディには『篠栗観光バス』と書かれていた。観光バス会社が、空いているバスを格安路線バス会社に貸し出しているのかもしれなかった。座席は気が滅入るほど狭かった。
[参考]
浅虫温泉の温泉・露天風呂のある宿・ホテル - じゃらん温泉ガイド
http://www.jalan.net/onsen/OSN_50030.html
釧路・阿寒・根室・川湯・屈斜路周辺のホテル - じゃらんnet
http://www.jalan.net/hotel/010000/LRG_012600/
すすきの駅のホテル - じゃらんnet
http://www.jalan.net/hotel/010000/STA_990857/
昼間の観光用に使われていたバスを夜行に転用しただけで、夜行バスという配慮はなにひとつなかった。中央の通路を挟んで左右に二席ずつで、背もたれもわずかに傾く程度だった。それでもすいていれば、少しは体を伸ばすこともできるのだが、満席になってようやく採算がとれる値段に設定しているためか、一席の空きもなかった。乗客のなかに不快な人がいるわけではなかったのだが、これだけ詰め込まれるとやはりストレスが生まれる。自心が詰まるのだ。