「商品の良し悪し、売れるか売れないか判断できるのが「売れるスタッフ」」これは、ウソ。もしあなたがバイヤーで、買い付けのときに何を何点、いくらぶん買うかという判断を迫られるような立場にある場合には、商品の良し悪し、売れる売れないを予測できるということは、仕事の中心として非常に重要なこと。しかし、私たちは「売る」のが仕事。「選ぶ」のが仕事ではありませんよね。商品は、納品された時点で、すでに値札が付いています。「売るために」納品されてくるのです。売れていないショップでよくあるのが、「これ売れないのですよ。だって……」という会話。それから、色がどうの、形がどうの、素材がどうのという話が続きます。一方、売れているショップでは……。「これ、動きがあまりよくなくて。だから、何と一緒に陳列したら、何と一緒にコーディネートしたら動きそうか、考えているのですけど、○○さん、何かいいアイデアいただけませんか?」と、こうくるのです。前向きですね。だから売れる。あなたは、芸能事務所のプロデューサー。女優やアイドルの卵たちがたくさん所属しています。すでに一線で、主役で活蹟している女優さんもいれば、脇役が絶妙な俳優もいる。でも、売れていないコも少なくない。この売れていないコの素質を見極めて、タレントなのか、女優なのか、アイドルなのか、ソロがいいのかグループがいいのか……。それぞれのタレントを、最も適した場所で、タイミングよく売り出すことが求められる仕事、それがプロデューサー。これも私たちの仕事なのです。商品が人か、洋服か、アクセサリーか……何でも同じでしょう。モノの良さを見極めて、引き出して、売る。いつ、どこで、どのくらい露出するのがお客様の意欲をそそるのか?あなたの事務所に所属する卵たちをクビにするも、一流に育てるのも、あなたの腕次第なのです。これって、楽しいことだと思いませんか?売れるか売れないかを判断するよりも、売るための手段を考える。